JRA「デビュー」のローレルアイリス、やれるぞ!

4月10日。ローレルアイリスが「デビュー」しました。

競走馬としてのデビューはすでに果たしていましたけど、
今回がJRAのレースでのデビューとなります。
ようやく、本来の目的の一つが果たせることとなりました。

再三骨瘤に悩まされていて、3歳の夏までにJRAでのデビューがかなわず、
地方競馬からJRA再転入を目指す形となりました。
3地区を渡り歩く苦労をしましたが、見事に3勝を挙げて、
JRAへの再転入を果たしていました。

ここまでの経歴だけでもよく頑張ってきたと思っていますが、
さらに頼もしいことに、その後も順調にきていたようですね。

3月3日に杉山佳明厩舎に入厩、3月10日にゲート試験を合格。
調教も問題なくこなしてきていたようです。

助手・3月14日(日)栗坂重1回・4F58.8-39.6-25.9-12.8(馬なり余力)
荻野極・3月17日(水)栗坂良1回・4F54.4-39.6-25.9-12.8(馬なり余力)
バンクショット(古馬2勝)一杯に0.5秒先行0.1秒遅れ

杉山(佳)師「まず週末から坂路59秒くらいで乗り出して、追い切りは極騎手に乗ってもらいました。『すごく軽い走りをします』という評価でしたし、初戦は芝から行こうと思います。短距離戦となると来週中京の1400か新潟1週目の1200特別のどちらかの選択になりそうですが、来週の追い切り後まで検討して、来週では急仕上げという判断になれば新潟にしようと思っています」
(3月18日。ローレルクラブより)

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助手・3月21日(日)栗坂重1回・4F56.6-41.1-26.9-13.3(一杯に追う)
調教師・3月24日(水)栗坂良1回・4F55.6-39.9-25.8-12.6(馬なり余力)
ノーワン(古馬オープン)馬なりに0.8秒先行同入

杉山(佳)師「確認の意味で先週末にゲート練習をしたら、少し寄り付きが悪かったのが気になりました。中央復帰の最初ですから、急いで詰め込み過ぎて馬に嫌な思いを植え付けてしまってはいけないので、目標を新潟開幕週にして、もう少し調整に時間を使いたいと思います。今週の追い切りは私が乗って感触を確かめましたが、これまで関わった方々が評価していたように芝向きだと思いますし、慣れてくれば十分やれそうな印象を持ちました」
(3月25日。ローレルクラブより)

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4月10日(土)新潟12R(発走16:00)平ケ岳特別・4歳以上1勝クラス・芝1200m・16頭立に鮫島良太55.0kgで出走します。

助手・4月7日(水)栗坂良1回・4F53.8-39.5-26.2-13.4(一杯に追う)
カフジロホ(3歳未勝利)一杯を0.3秒追走0.4秒先着

杉山(佳)師「競馬を想定して、前に先行馬を置いて後ろから追いかけるようなイメージで追い切りました。ビシビシと追ってはいませんでしたが、並んでからも手応えには余裕があって、楽な感じで先着しています。中央初戦で1勝馬相手ですからいきなり強気なことは言えませんが、どの騎乗者も良い評価をしてくれるので、何回か使って慣れてくれば通用する力は十分にありそうです。まずは馬の癖やこちらの意図を理解してくれている騎手に乗ってもらい、競馬を経験させたいと思います」
(4月8日。ローレルクラブより)

助手さんだけでなく、杉山佳明調教師、荻野極騎手、鮫島良太騎手と、
いろいろな立場の人々に調教にまたがってもらっていましたね。
格上から格下の仔とも併せられて、先行したり追いかけたり。
1ヶ月しっかり乗り込んで、動きを確かめていたという感じですかね。

NARの各競馬場の深い砂にも対応してきた仔ですけど、
以前から芝向きだと言われていたローレルアイリス。
やはり今の陣営のみんさんもその見解を持たれたようですね。

ということで、JRAデビューの舞台は新潟競馬場の芝1200mに。
12Rの「平ケ岳特別」で、4歳以上1勝クラスが対象のレースでした。

調教で乗ってくれた鮫島良太騎手を鞍上にまずは力試し。
正直、無事戻ってきてくれればそれで良かったですから、
結果は二の次だと思っていたのですが、いきなり4着で入着!
芝適性の高さを見せてくれ、次回以降期待を持たせてくれましたね!


(鮫島良太騎手が乗ると一気に気合いが乗ったようでした)


最初、馬体重を聞いて心配になってしまいました。
438㎏は、前回名古屋競馬で走ったときから25kgのマイナス。
実際、パドックでの姿は細くなったなと思わせるものでした。

輸送が堪えたのかなと思ったのですが、元気はありそうでした。
またテンションも高くなく、落ち着いてパドックを周回。
これは芝仕様にするために、体を絞ったのかなと。

JRAからNARに移籍する際、体重を大きく増やす仔が多くいます。
これは、NARの砂の深い競馬場に対応させるために、
パンプアップされる馬がほとんどだからなのですが、
逆に、NARからJRAに移籍する仔は体を絞る傾向にあります。
JRAの競馬場のダートは砂が軽いからで、
まして芝を使おうとなると、より動きを軽くしないといけませんし。

心配なのは心配ですが、中間の調教の動きを考えて、
ここは意図的に絞ったのかなと信じてレースを観ていました。

直前追い切りのように、追い込みに行っていましたね。
スタートを決めると、鮫島良太騎手は控え気味に乗っていました。
すぐに最内に導いて、中段やや後ろに構えていました。

芝を走るのは初めてでしたし、牡馬もいる1勝クラスのメンバーですが、
しっかり道中はついていけていて、脚も溜められていたようですね。
直線で追い出されると、しっかり脚を使って伸びてきてくれました。

惜しむらくは、前が詰まっていて進路探しのロスがあったこと。
前がきれいに開いていてスムーズにスパートできていれば、
もう一つ着順が上がってもおかしくなかったように思えました。

勝ち馬は強く離されてしまいましたけど、
それでも上がりはメンバー2位で4着といきなり入着。
減量のない鮫島良太騎手を背にして、この内容と結果。
十分このクラスで勝負できると思いました。

杉山(佳)師「大きく体重が減っていましたが、バリバリ乗って仕上げた結果の数字です。これから筋肉量が増してくるでしょうから、少しは増えてくるものと思いますけど、この位が走れる身体ということでしょう。ジョッキーは『返し馬からスムーズなフットワークで気分良く走れていたし、3~4コーナーで挟まれてしまったので、あれがなければもっと際どいところまでやれていた』と言っていました。控える戦法も合っていますし、千二から千四くらいまでは守備範囲だと思います。権利を取ってくれましたので、番組を探して次も頑張ります」
(4月10日。ローレルクラブより)

やはりマイナス体重はしっかり乗り込んで絞った結果でしたか。
JRA競馬場の芝仕様への仕上げ、お見事でしたね!
そして輸送もクリアしてくれたということでしょう。
さすが、NAR3地区を渡り歩いて実績を挙げてきただけあります。
メンタルの方も頼もしそうですね。

道中も最後もスムーズでなかったことを考えれば、
クラス卒業も早い内に視野に入ってきそうで楽しみです。

いいものを持っている仔ですから、
もう今後は怪我や病気に悩まされないで欲しいですね。
今回のレースの反動も少なくあるように願っています。

まずはJRAでのデビュー戦お疲れ様!
この先をとても楽しみにさせてくれる頑張りでした。
次回、また元気に出てきてくれること、祈っています。