嗚呼、またアメージングサンは「ファイト」してしまった!

3月14日。アメージングサンが出走しました。
中山競馬6Rの、3歳1勝クラス対象の条件戦。芝1200mでした。

久々だった前回はレース前から力みがあった感じで、
レースでも行きたがってしまって自滅気味の7着。
燃えやすく、出だしから全力で行ってしまおうとして、
騎手との折り合いを欠いてしまう課題が露呈してしまいました。

まだ若く、キャリアも浅い仔ですから、今競馬を覚えることが大事。
ということで、この中間は走りにメリハリをつけること、
騎手と折り合うことの訓練をしていたようですね。

デビュー前にこの仔の稽古をつけてくれた横山和生騎手を迎えて、
調教から乗って、レースにも臨む形が採られたようです。

奥村(武)師「レース後は変わりない様子ですので、明日から馬場入りを再開して次走へ向かいます。この馬のスピードを活かせると思う芝1200mの番組に拘って、好位から差す競馬が出来るように調教から教えて行きたいと思います」
(2月19日。ローレルクラブより)

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横山(和)3月4日(水)美南W良・5F68.4-53.3-40.2-13.2(3分所・馬なり余力)

横山(和)騎手「中間にコースで乗るようになってからは、毎日乗ってコンタクトを取っています。日を追う毎に落ち着いてくれて、リラックスした状態で走れるようになっています。ただ、追い切りではゴーサインを出した後に頭を上げてしまいストライドも小さいままでした。良い時は首を使ってストライドもしっかり伸びる馬なので、物足りない動きでしたね。来週の予定までには、少なくてももう一段良くなるように考えながら進めます」
(3月5日。ローレルクラブより)

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助手・3月8日(日)美南W稍・5F71.7-57.0-42.7-13.2(7分所・馬なり余力)
横山(和)3月11日(水)美南W重・5F66.7-51.7-38.7-12.8(3分所・馬なり余力)

奥村(武)師「追い切りは先週よりも更にリラックスして走れました。周りに馬がいるシチュエーションでも折り合いが取れて、ラストも頭を上げることなくストライドを伸ばしていました。騎乗した(横山)和生も納得の表情でしたよ。予定通り入りましたし、現状ではベストの条件だと思いますので、競馬でも落ち着いて走れれば巻き返せると信じています」
(3月12日。ローレルクラブより)

持っているスピードの絶対値が違う仔ですから、
強く追えば動いてしまうでしょうし、
何より力加減を覚えさせたいでしょうから、馬なりでしたね。

調教では教わったことを実践できているようで順調そう。
あとは、レース本番でも同じように走れるかどうかですね。
新型コロナウイルスの影響でレースが無観客で行われるのは残念ですが、
アメージングサンに落ち着いてもらうにはいいのかもしれません。

ちなみに、千葉テレビまたはテレビ埼玉で放送されている
「金曜競馬CLUB」という番組で、土曜日の厳選1頭として、
アメージングサンが挙げられていました。

この仔を選定した、日刊競馬の飯田さんによれば、
宴会は久々で折り合いを欠いてしまっていた。
まともに走れればこのクラスは楽に勝てていい力の持ち主、と。

私もそう思っていますが・・・果たして。


レース当日。馬体重462㎏で前回から4kgで登場。
減ったとはいえ、前回は大きく増えていましたし、
ひと叩きされてひと締まりしたのかなと思います。
調教で動けていたように、フィジカルの状態は良さそうでした。

前回のようにパドックから力みが見られる様子もなさそう。
今回は厩務員さん1人で曳いていましたしね。
これはひと叩きされて、ガス抜きができたということでしょうか。

気になったのが、ちょっと落ち着きを欠いているところ。
何回も無人の観客席の方を見てキョロキョロしていました。
中山競馬場が初めてということもあったでしょうし、
パドックに誰もいないことに違和感を覚えていたのかも。

グリーンチャンネルでのパドック解説では、
前回は休み明けでだいぶピリピリしていたが、
一度使われてだいぶ落ち着きが出てきた。
上積みは期待できるだろうとのこと。
3番手の推奨に挙げられていました。

このレース、人気は割れ加減でした。
アメージングサンは最終的に4番人気に支持されていましたが、
途中までは1番人気になることも多々ありました。

それだけ馬券を買う側も悩む要素の多いメンバーなんでしょうが、
アメージングサン、本当は抜けた人気になっていて、
それにきっちり応えてしかるべしの力の持ち主のはず。

調教で教わった力加減や騎手との折り合いができるか、
雨の中、馬場も重くなった状態での対応がどうなのか、
色々と懸念や不安はあるとは思いますけど、
まずは無事完走。そして収穫あるレースになってくれれば・・・


うーん・・・
調教で教わったことをレースで出せていなかったようですね。
前回乗ってくれた、ミルコ・デムーロ騎手の言葉を借りれば、
今回も「ファイト」してしまったということでしょう。
素人目に見ても、明らかに折り合いを欠いていましたし。

スタートは今回も抜群でしたね。すぐに先頭に立ちかけます。
鞍上の横山和生騎手、おそらく調教でもやっていたように、
出だしは力を抜いて、楽に走らせようとしていたと思います。
おそらく番手に構えて脚を溜めさせたかったのかなと。

ですが、アメージングサン、燃えてしまったみたいですね。
ひょっとしたら出だしからそうなっていたのかもしれませんが、
2頭に先を行かれたあたりで闘志満々になってしまったような・・・
このあたりから横山和生騎手、手綱をずっと引く状態になっていましたし。


(3コーナー過ぎまで引っ張りきりだった横山和生騎手)

素人の私から見ても、折り合いを欠いているのが判る状態。
ひょっとしたらアメージングサン、調教とレースは別と捉えていて、
「ここは一生懸命走るんでしょ!なんで行かせてくれないんだよ!」
って思っていたのかも・・・

3コーナー前あたりで横山和生騎手が手綱を引かなくなりましたが、
それ以降、アメージングサンがへそを曲げてしまったかもしれませんね。
勝負どころで横山和生騎手の手が動いても、脚色はほぼ変わりません。
気持ち、頭を上げ気味に走っていて、反抗していたようにも・・・


(ずっと頭を上げ気味に走っていたようでした。反抗している?)

こんな感じで折り合いを欠いて、力を出しませんから、
4コーナー以降はどんどん置いていかれてしまいました。
終わってみれば、前回より着順を落として9着に沈みました・・・

また若さが出てしまいましたね。
調教ではできていても、レースでは違うのでしょうね。
調教でやってきたことは、レース本番でもやるんだよ、と
納得してもらうまで教えないといけないのでしょう。

3月14日(土)中山6R・3歳1勝クラス・芝1200m・16頭立8枠15番に横山和生56.0kg・馬体重462kg(-4)で出走して、タイム1分11秒9(稍重)で1.2秒差の9着でした。

奥村(武)師「パドックから返し馬、そして退避所までは落ち着いた雰囲気で良かったのですが…。スタートを切った瞬間からスイッチが入ってしまい、課題の折り合いが取れなくなりました。あれ以上行ったら暴走ですからね。抑え込んだけど、リズムが悪いままだから競馬になりませんでした。申し訳ありません。使いながら競馬を教えて、課題を改善したいと思います」
(3月16日。ローレルクラブより)

個人的には、勝てなくても、レースぶりに成長が見られれば、
それだけでも十分かなと思っていたのですが・・・
レースぶりの成長は見られず、結果も伴わないことに orz
なかなか思うようにはいかないものです。

少し心配しているのが、母の悪い面が強く出てくるということ。
母アメージングムーンは気難しいところがあり、
結局そこが直らないまま、豊富な能力を発揮しきれませんでした。
今のアメージングサンを観ていると、少しその傾向を感じます。

これだけの能力の持ち主。気性が邪魔して終わって欲しくないもの。
一朝一夕に気性が変わってくるとは思えませんので、
助手さんや騎手と今後も密にコンタクトを取って、信頼関係を築いて、
レースを覚えてくれたらと願っています。

ダービーを制したときのディープブリランテのように、
主戦の岩田康誠騎手が調教にずっと乗って信頼関係を築いて、
課題の折り合いをクリアした、そんな風になってもらいたいものです。
多くの人の期待を背負っている仔ですからね。