アメージングサン、「ファイトしちゃいました」

2月16日。アメージグサンが久々の出走をしました。
東京競馬の6Rで、3歳1勝クラス対象の条件戦。芝1400mの番組。

2019年7月28日の札幌競馬場以来の出走となります。
札幌競馬場芝1200mの2歳レコードを更新しての初勝利。
奇しくも、記録保持者だった母アメージングムーンを、
息子が超えてみせたというドラマチックな勝利でもありました。

このときは右前肢にソエを抱えながらの出走でもあったことで、
(その状態でレコード勝ちするのですから、本当に能力は高いですね)
ソエを固めることと、馬体の成長を促す目的で放牧に出ていました。
秋には京王杯2歳ステークスも目標に置かれていたのですが・・・

ソエが固まった!と思ったら、右前肢の深管骨瘤が見つかり、
深管骨瘤が治った!と思ったら、右前肢の挫跖をやってしまい、
放牧先で調教ができるようになったのは2019年11月からに。

それでも、調教再開後はさすがの動きを披露していたのですが、
今度は帰厩直前に右前肢管骨にソエができていることが判明・・・
まあ、このときのソエは程度は軽く、焼烙治療も行ったことで、
予定通り帰厩することはできたのですが、
この仔の右前肢はもぐらたたきのようにあちこち起こりましたね orz

これですっかり間隔が開いてしまったのですが、
ほとんどが若馬特有の症状でしたし、
競走馬生命を脅かすほどの負傷ではなかったのが幸いでした。

放牧先でも、調教は相変わらず動いていたアメージグサン。
トレセンでも変わらず動けていたようですね。

助手・2月2日(日)美坂良1回・4F55.9-40.5-25.6-12.1(馬なり余力)
助手・2月4日(火)美坂良1回・4F61.2-44.8-29.5-15.1(馬なり余力)
助手・2月5日(水)美坂良1回・4F52.9-38.7-25.0-12.7(馬なり余力)
リカビトス(古馬3勝)馬なりを1.1秒追走同入

奥村(武)師「格上の古馬を目標に大きく追走しましたが、力みもなく余力十分の手応えで駆け上がっていました。やっぱり走る馬ですね。トレセンの環境にも慣れて、落ち着きが出て来た様子です。来週は東京の自己条件が本線で、鞍上はM.デムーロで予定していますが、今週の春奈賞の登録を見ても頭数が多くなって来ましたからね。除外された場合でも京都のこぶし賞がフルゲート割れしていれば再投票が可能なように、特別登録をする事にします」
(2月6日。ローレルクラブより)

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助手・2月9日(日)美坂良1回・4F54.4-40.2-26.0-12.7(馬なり余力)
助手・2月12日(水)美坂良1回・4F52.2-37.6-24.9-13.0(末強目追う)

奥村(武)師「まずは、予定通り使えて良かったです。追い切りは反応を確かめる程度に仕掛けましたが、動きは良かったです。坂路中心の仕上げですが、角馬場やコースでも時間を掛けて十分に乗りましたから、休み明けでも良い状態で臨めると思います。出来れば良馬場を希望しましますが、条件は一緒ですからね。競馬なので絶対はないですが、今後へ繋げるためにも、ここは結果を期待しています」
(2月13日。ローレルクラブより)


アメージグサンが東京競馬場に来るということで、現地観戦しました。
残念ながら口取りの抽選は外してしまいましたけど、
間近でこの仔の走りを観るのが一番の目的でしたし、
勝ったら私も口取り写真を撮ろうと企んでいましたので、
これはこれでよしです(笑)


(先日の新年交流会で、susitoreさんから頂いたバッジ着用)

出資されている会員さんが横断幕も作って出されていました。
今回はこの1つだけでしたけど、そのうちもっと増えるでしょう。
村田牧場の先輩、ダンケシェーンを超えられるでしょうか??

アメージングサンの馬体重は466kgでこれは前回から10kg増。
成長期ですから、これくらい増えていてもおかしくはないですし、
逆にほとんど増えていない、減っていたら心配ですからね。

放牧中に何頓挫あって休んでいた時期もありましたが、
帰厩後1か月弱しっかり乗り込まれていたせいか、
馬体はしっかり仕上がっていたという印象でした。
増えた分は成長分と見ていいでしょう。

グリーンチャンネルのパドック解説では4番手推奨。
坂路でしっかり乗り込んでの体重増。
馬体に幅が出て、成長を感じる、とのこと。

フィジカルの方は良く、十分力は出せる状態だと思いましたが、
個人的にはメンタルの方がちょっと心配に映りました。
良く言えば気合いが入っていると言えるのでしょうが、
気負っているんじゃないかな・・・と。

厩務員さん2人曳き。
右側の厩務員さんはやや強めに引っ張っていましたし、

騎乗合図がかかって、ミルコ・デムーロ騎手を待っている間、
厩務員さんに顔を撫でられてなだめられていましたし、

ミルコ・デムーロ騎手も騎乗後、再三首筋を撫でてなだめていましたし、

何より、アメージグサンの表情が・・・
(あくまで個人の感想ですが)

たしかデビュー戦のときに、これからレースなんだと悟って、
装鞍所でかなりの気合いを出していたと聞いていましたから、
今回もこれからレースだと解っていたんじゃないかなと。
それで走る前から力が入っていたように見えましたね。
(それだけアメージグサンが賢いということなんでしょうけどね)

体が白くなるほどの発汗はなく、小足を踏むなどチャカつきもせず、
まして暴れたりもしていなかったのは立派だと思いますけど、
久々のレースでもありますし、余計な力が入っていそうな印象。
これがレースパフォーマンスに悪影響を及ぼさないかが心配・・・


(返し馬)


うーん。やっぱり気持ちが逸ってしまった感じですね。
いかに能力は高いといえど、やはりこの仔も若い3歳馬。
あと、これで3戦目という、経験の浅さが出てしまった印象ですね。
単勝1番人気に応えられず、残念ながら7着に終わってしまいました。

スタートは良かったとは思います。
サッとゲートを出て、すぐに行き脚もついていたようですし。

早々に先頭に立ってレースを引っ張るアメージグサン。
スピードある仔なので、それでハナを切ったようにも見えますが、
出だしこそ手は軽めに動いていミルコ・デムーロ騎手も、
その後は手綱を引き気味にしていたように見えました。

おそらくアメージグサンが「うおおおっ!!」ってなっていて、
それを抑え過ぎず、暴走させすぎずにしようとしていたのかなと。
まあ、簡単に言えばかかってしまっていたんでしょうね。

行きたがっているなあ。終いに響きそうだなあ・・・
そんな懸念を持って観ていましたが、そうなっちゃいましたね orz

先頭のまま最後の直線を迎えると、ミルコ・デムーロ騎手は追い出しへ。
残り400mあたりでは後続を突き放すシーンも見られましたから、
これでも押し切ってしまうのかな?!とも思ったんですが、
アメージグサン、そこまでの怪物ではなかったようですね。

残り200mあたりでガス欠したでしょうか。
このあたりで追い込み勢に捕まってしまいました。
それ以降はもう差し返す脚はなかった感じですね。
ミルコ・デムーロ騎手も無理に追っていなかったですし。

デムーロ騎手「スタートは普通だったけど、人気になっていたから出して行ったよ。休み明けで、ゲートを出てからファイトしていたね。使って落ち着きが出てくれたら良いと思います。今日は残念でした」

奥村(武)師「パドックでは落ち着いて周回していたので良かったのですが、競馬に行ってスイッチが入ってしまいました。新馬戦の時は促さないと行かないような競馬でしたが、気性を考えるとスイッチが入り易いタイプですからね。休み明けの分もあったと思います。今日は申し訳ありませんでした。休み明けを叩いて、これからの馬ですから、次に期待して下さい。問題なければ、中山3週目の自己条件に行きたいと思います」

「ファイト」していましたか(苦笑)
だからやっぱり、出だしからかかっていたんでしょうね。
奥村武調教師はパドックでは落ち着いていたとのことですが、
私個人としては、パドックの時点でだいぶ力んでいて、
レースで一気にはじけてしまったんじゃないかなと。

基本的にスプリンターの仔であるはずですから、
スピードがあって、スイッチが入りやすいのはいいことですが、
やはり力の使い方と気持ちの持って行き方のメリハリは必要。
いかに能力は高くても、ワーッと行って勝てるほど甘くないですからね。


(引き返していくところ)

この仔のレース、横山典弘・横山和生両騎手が、
騎手控室で観てくれていたそうです。

横山和生騎手はこの仔のデビュー前に稽古をつけてくれた一人で、
横山典弘騎手は今回の追い切りに乗ってくれた一人でした。

横山(典)1月29日(水)美坂不1回・4F54.8-40.8-27.0-13.2(馬なり余力)
イルミナル(新馬)一杯に0.5秒先行0.2秒先着

横山(典)騎手「デビュー前の調教に乗った(横山)和生から話を聞いていたけど、スピードのある馬だね。札幌で未勝利を勝った時のパフォーマンスも覚えているよ。今日は先生から頼まれて乗ったけど、追い切りとしては失敗でした。スイッチが入って馬はアクセルを踏みっ放しだったけど、時計の指示は55秒前後と言われていたから、こっちはブレーキを掛けっ放しの状態。こういう馬は単走でいいからリラックスさせてリズム良く乗らないと、良い芽を摘んでしまうかもしれない。競馬で馬の後ろに付けて、我慢させるのも覚えさせた方が良いタイプだと思う。そうして行かないと距離も持たなくなると思うから、色々と考えて進めて欲しい馬だね」
(1月29日。ローレルクラブより)

追い切りの時点で、横山典弘騎手はこの仔の気性を見抜いていたようです。
そして、懸念していたことが今回当たってしまった格好に・・・
レースを観て、俺の言っていた通りだろ、と横山典弘騎手。さすがですね。

今回で課題が浮き彫りになった感じのアメージングサン。
相手どうこうより、まず自分との闘いに勝ちたいですね。
今回は正直褒められたレースではなかったですが、
残り200mまで先頭で粘っていたのは力がある証だと思いますし。

当面は1200m路線でやっていくとのことですけど、
この間にレースを覚えて、気性も成長させていきたいところですね。
賢い仔だと思いますから、教えれば吸収してくれるはず。
お父さんのようにマイルもこなせるようになって、
控えて差しに行くレースを身につけて欲しいものです。

今が本当に大事な時期。
なので、的確な指摘をしてくれた横山典弘騎手に、
この仔の先生役をやって欲しいんだけどなぁ・・・